勉強会

村上春樹と飲み物、食べ物、音楽、そして動物

テキスト: 「ブックハウスゆう」 斎藤祐 / 撮影: 村上宗一郎
◎村上春樹の小説の文章の中に飲み物、食べ物、そして動物がたくさん登場します。そこに、すばらしい音楽が流れてきます。日本文学のメインストリームにおいて、動物を積極的に使って成功している作家は春樹さんが最初でしょう。春樹さんも猫が大好きで、どこかに登場してきますね。心の中でイメージを作り、オープンな世界で小説に参加させています。またピーターキャットでおいしいプロ級の料理、すばらしいプロ級の音楽を一生懸命勉強研究したものを小説の中に自然に登場させているのでしょう。

春樹さんを音楽で小説を解く…お酒(飲み物)と料理で小説を解く…などたくさんの人たちが書いていますね。でも動物と小説はあまり目にしません。「風の歌を聴け」には、ねずみ、やぎ、はと、いぬ、ぞう、さる、うし、キリン、とら、かえる、くもなどなど登場します。春樹さんは「小説の中で動物はどんな位置づけで…知りたい」

◎村上春樹さんと安西水丸さんが初めての出会いは千駄ヶ谷のピーターキャットでした。

『水丸さんが春樹さんを語る』

千駄ヶ谷のピーターキャットにある編集者に連れられて行った。それが初めての出会いだった。それから仕事することになって、それは小説の中の「鏡の中の夕焼け」の絵でした。
「象工場のハッピーエンド」のカテーサークの飯物のイラストも書きました。二人でいると文学の話はしないけど、野球映画音楽などいろいろ話をすることが多い。アメリカの映画の話のとき、原作まで読んできてすごいと思った。春樹さんはあんまりしゃべらない人と思うでしょうけど、話すとそれはそれは面白い人です。また日出づる国の工場での小岩井農場にいったとき、動物好きとはいえ仔牛とじゃれてたのしそうに会話したり、口に手を入れたりして本当に感心する。学生時代の話で拾ってきた雄猫ピーターがあるときどこかにいったきになったとか、ある時春樹さん家で愛猫のミーズにおそわれそうになったよ。私動物はぜんぜんダメなんだ。

春樹さんは中華料理…鳥類貝類などまったくだめなんだ、本当に偏食です。野菜類は大好きでそれにしても料理は上手だね、私と反対です。

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