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震災から復興 気仙沼・蔵内の豊かな漁場 

気仙沼の南部に位置する蔵内漁港は、黒潮と親潮とがぶつかり合う栄養分の豊富な好漁場。ここで養殖業を営む「蔵内之芽組(くらうちのめぐみ)」の漁師さんたちにお会いしました。

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この小さな漁港は、2011年3月の津波によって壊滅的被害を受けました。

しかし、奇跡的に大きな損傷もなく浮かんでいた1隻の船「寛洋丸」のもと、漁業の再開を決意した漁師たちが集まり、多くの人々の協力を得ながら、2012年にはワカメの生産がスタート。同時に「蔵内之芽組」が発足しました。

「めぐみ」には “海の恵みへの感謝”と自らが“蔵内の芽”となり“蔵内の沖で育った美味しい海産物を届ける”こと、そして“地域再生の手伝いになる”ことの意味が込められているそうです。

蔵内漁場に訪れると、5人の漁師さんが、蒸したばかりのホタテを用意して出迎えてくれました。新貝と聞いていたのですが、想像以上に大きな身。そのままでもホタテ本来の濃厚な味が口いっぱいに広がります。

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そして、忘れてはならないのは「ワカメ」。「蔵内之芽組」がつくるワカメは、すべて外洋で養殖されたもので、湾内の穏やかな海で養殖されたものに比べ「香りが高く、味が濃く、肉厚で歯ごたえがある」と好評です。2012年には塩蔵ワカメのブランド「こいわかめ」が立ち上がり、昨シーズンの商品は完売しました。1月下旬から2月にかけては、生わかめが旬。ワカメしゃぶしゃぶは、この時期を逃すと来年まで食べることが出来ません。

1月16日(金)~18日(日)の鳩森キッチンでは、このホタテとわかめしゃぶしゃぶを味わえますので、是非お越しください!

また、2011年12月に種を仕込んだホヤが、3年かけて育ち、2014年12月にはようやく食べられるまでに育ちました。震災からの3年の月日を想像すると、美味しさもひとしおです。

今年の夏には、より大きなホヤとなって皆さんの食卓へ登場することでしょう!

明るく強く、とても優しい漁師さんたち。

きっと、彼らが育てる海の幸の美味しさには、そんな人柄が隠し味になっているのでしょうね!

漁師さんの強い決意と多くの人々の力で復興したこの日本の豊かな漁場を、この先も守っていきたいと思いました。

蔵内之芽組HP http://kurauchi-no-megumi.jp/

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